住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2011年03月09日

「畳」のこと

クリーニングが済んだ現場に、畳が入りました。
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板の間と続きの茶の間で、たまには寝室となることもありそうな部屋です。

目のつんだ、いい畳表(たたみおもて)です。
イグサは長くて、均一に細いものが良質とされていますが、この表はまさにそれ。
写真上が中級品の表、下が今回の表です。
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目の幅が揃っていて、打ち込まれているイグサの本数が多く、密なことがわかります。
触れてみると、よりフラットな感じです。

これだけ密に強く打ち込むためには、糸にも丈夫さが求められるため、綿と麻の糸2本が使われています。中級品は綿糸のみ。

多分、長年の使用でその良さの違いがよりわかってくることと思います。
畳表は、経年で焼けて淡緑→淡茶に変わっていくものです。
よい畳表は焼けるにしてもムラが無いうえ、打ち込みが密なため裏側は焼けず、裏返して使う時にも違いが出るそうです。


ところで、近頃ヘリの無い畳を望まれる建主さんが多いですね。
あまり「和」を強調せず、半畳の市松敷きにするなど、粋な感じが好まれるのでしょう。
私も、表の織りをいろいろ楽しみながらよく用います。
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けれど、ヘリのあるものも悪くありません。
単純に、ヘリなしより畳の角が傷みにくいし、畳と畳の隙間が空き難い利点があります。

また、改めて考えてみると、たたみのヘリとは大胆な造形だなあと思うのです。
床に、目立つラインが縦横にバシッと入るわけですから、斬新です。

和の造形としては当たり前で我々の目には違和感無く映りますが、外国から見ればとても独特なものだと思います。なので、その造形を引き継ぎたいなあと思います。

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6畳、4.5畳、8畳・・・とそれぞれに敷き方があり、それぞれにヘリが独特のラインを描きます。これが面白いですね。

柄入りのヘリをよく見かけますが、私は専ら無地をお薦めしていて、色と質感で決めます。
今回のヘリは高田織物株式会社の「今色」というシリーズから選びました。
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艶出し加工した綿糸で織られたもので、色は写真手前から二つ目の「亜麻色」です。



ところで、このタブのようなもの、何かわかりますか?
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畳を持ち上げる際の引き手です。

床下の浸水を気にされている建主さんから、その際には自分たちですぐに畳を上げられるように!、との要望がありました。
マイナスドライバーを使うと、畳や畳寄を傷つけそう…とのことで、ヘリと共布で畳屋さんが作ってくれた引き手でした。おもしろいでしょ。
posted by katsumi at 05:45| 埼玉 ☁| Comment(2) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アドバイスをしてください。
6畳の和室と両サイドの洋室の間仕切りは戸襖で、廻り縁(材木)は、白木になります。
洋室側からの景観で悩んでいます。和室内は、ブラウンにしようと思っています。(白木もブラウンも樹脂の縁なので、白木は経年変化が無く安っぽく見えるから)しかし、洋室や廊下側は、床がナラ材なので、景観が壁の白、廻り縁の白木、襖の縁のブラウンと色数が多くなります。
Posted by 陽子 at 2014年02月05日 11:53
陽子さま、
状況が今一つわからないので質問ですが、、、
@廻り縁、と書かれているのは戸襖の枠材のことですか?
A悩んでいらっしゃるのは、戸襖の洋室側から見える部分の枠の色を、白木にするかブラウンにするか、ということでしょうか?
Bリフォームか何かで、戸襖を新調されるという状況ですか?
Posted by 勝見 at 2014年02月13日 23:16
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