住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2013年06月26日

「セカンドライフのためのリフォーム」

とのタイトルで『住まいとでんき』7月号に記事を書きました。
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シニア女性一人暮らしのためのリフォーム2事例を題材にしたものです。
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『住まいとでんき』とは↓このような本とのこと。
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電力会社が集って編集委員会をつくり、住まいの電気に関わる全ての事業者に向けた内容で、発行しているようですね。

書店では売っていないようで、一般の方には馴染みがないですね。

原発の是非とか、電気料金のことなどには、当然触れられていません(笑)。

posted by katsumi at 09:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月25日

desk&shelf



以前の記事「縁卓」で、新調したわが家の食卓について書きました。

今回はその続き、それまで12年使ったテーブル板再生のレポートです。

そのテーブルは、以前の住まいの時、東急ハンズで購入したものでした。

手持ちの本棚に差し込んで使うため、ハンズのカットサービスで板を875mm幅に落としてもらい、ねじ込み式の丸脚4本を取り付けたシンプルなつくり。

当時の写真がないかと探しましたが、見つかったのはこれだけでした。
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スイカに夢中の娘@(3歳)はさておき、テーブルの色がまだ明るい!

途中何度か塗装をかけながら、年季の入った状態に。
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材質はタモ集成材で暑さは30mm。
堅い材質のため、疵や凹みは殆どなく使ってきました。
大きさはちょうど畳一枚ほどです。

この板を私の仕事デスクにリメイクしてもらうめ、オーシマさんに持ち帰ってもらっていました。


ずっと使ってきた仕事机は、無印良品の製品。
こちらもスチール脚にシナランバーの天板を載せただけのシンプルデザインで、18年間を共に。

が、長年の使用で、軟らかいシナの天板は凹みだらけ。
ヘビーユースのデスクとしてはもう限界でした。

機械を使って正確に行ったほうがよいとのことで、切り欠きや穴あけ加工はオーシマさんの工房で。
納めるスペースの寸法を細かに取り、スチール脚のビス穴位置も伝え、プレカットして持ってきてもらいました。

元のスチール脚にセッティング!
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本棚奥までデスクが伸びて、3割広がった印象です。
二辺の壁とのビミョーな隙間(巾木を逃げていた分)も無くせ、満足!

そして、いつでもオーシマさんが必ず仕込んでくるサプライズはexclamation

これです。
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この薄い引き出し。
天板下に取り付けたアルミチャンネルに、100均で売っているトレーの縁を乗せ、滑らせるといういたってシンプルな構造!
収納研究家(?)の近藤典子さんんおアイデアなのだそうです。

デスク上に立てて置いていたた〜くさんの筆記具が一気に片付きましたよ。
真ん中のトレーは使用頻度の低い色鉛筆用にし、奥にスライドしておくので、足を組む時にも膝は当たりません!

スバラシイ。
こんなにスッキリするならもっと早くやっていればよかったなあ。

でも、
ここで終わらないのがカツミ&オーシマコンビダッシュ(走り出すさま)

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このデスク上に残った諸々はこのまま〜?

ってことで簡単に図を描き、オーシマさんにメール。
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できてきました、シェルフが。
(棚を横文字で言ってみました。)
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2本の支柱はオーシマさんの提案で木の丸棒に。
ビスを天板下から貫通させ、支柱の木口を引き寄せ固定し持たせています。

そしてお気づきですね。
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棚板は、タモ天板の端材です!
あとはコースターを作れるくらいしか残っていないそうです。

「材料を余すところなく使い切る」ってとても気持ちのよいもの。
大根の、葉っぱは味噌汁に、皮はきんぴらに、の感覚ですね。

ドックプレーヤー、電話子機、カメラのデータ取り&充電、メガネが定位置に収まりました。

ケーブル通しの切り込みも抜かりなく。
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そして「倒れてこないの?」の心配は無用。
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目立たないところで補助的に留めつけています。

清々しいでしょうぴかぴか(新しい)
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これで仕事もはかどるわけですね(期待グッド(上向き矢印))。



posted by katsumi at 15:33| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

カラマツ板

わけあって久しぶりの更新です。
(ホントはサボってただけですわーい(嬉しい顔)

ずっと以前諏訪の家で床に地元のカラマツ板を張ったことがありました。
何年か後の訪問のとき、それはきれいな赤味に艶良く焼けていたのが印象的でした。
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がその後は県産木材の利用に力を入れていたので、埼玉県では少ないカラマツとは縁遠くなっていました。

それがここへきて、縁あって入手先が見つかり、戸田の家東村山の家では、床や天井に張ることができました。

入居されて半年の東村山のお宅に先日伺ったところ、すでにしっくりとした色合いに変わり始めていました。

DSCN0152.jpg施工直後

00-1.jpg入居半年後

カラマツは杉・桧に継いで、多く植林されている樹種です。
北海道・東北、特に信州では高度成長期に大量に植林され、今、その刈り時を迎え始めている材です。

針葉樹の中では桧に比べても堅く、床に使用した際は疵がつきにくい材と言えます。

松の一種なので樹脂を多く含み、脂成分が少しづつ板の表面に出てきて、経年で美しい色に焼けていきます。

曲げ強度も高く構造材に向くかと思われるのですが、赤松などに比べ捩れやすく割れやすいという性質が強く、採用には経験と工夫が必要のため普及していません。

今回、その信州カラマツだけを長年取り扱い、板材を製造している信州和田の小林木材さんをお訪ねし、製材所と森を見せていただくことができました。
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小林木材さんでは、森林組合を通じて東信(とうしん=長野県東部)一帯のカラマツ原木を入手し、皮むきから仕上げ加工までを行っています。

板を作るには樹齢40年前後の材が使われます。
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小林専務曰く「自分たちが子どもの頃植林した材が、やっと刈れるようになってきたんです。学校の授業で山に苗を植えたんですよ」と。
さすが信州の山の学校。産学連携(?)!

敷地内には直径60cmほどの材の一山があり、これなら広幅材がたくさん取れるのでは?と聞いたところ、そうではないとのこと。
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樹齢80年くらいになってくると、芯から割れが始まったり、大きなヤニつぼができていたりと、扱い難いのだそうです。
なるほど、木口を見ると割れや滲みだした脂が見えます。

皮剥き後、角に落とし、板に挽きます。
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カラマツは捩れ反りが大きいので、杉・桧に比べ、仕上がり寸法よりかなり大きめに挽かなければならないのだとのこと。

乾燥は人工乾燥機で。

熱源は剥いた皮や加工時の端材などを燃やす、バイオマス乾燥です!
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さすが!と拍手したら、「や〜石油の高騰で、2年前から100%バイオマスにしたんですよ」とのこと。

乾燥の温度・湿度・時間の按配には相当の試行錯誤があったようです。
色艶や粘りなど木のよさを失わず、目標の含水率に、しかも均一に上げるには、ご苦労があったと思います。

カラマツは元々水分は少な目の材で、伐採時にすでに40%程度とのこと。
3〜4日をかけて、最終的には12%まで含水率を落すそうですが、はじめと最後にわざとかなり湿潤な環境で窯内に置き暴れを防ぐなど、さまざまなノウハウを駆使した乾燥なのだそうな。

乾燥を終えた材は、厳しく選別されます。
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割れや欠けひどい反りの材を選り分けるのですが、カラマツ特有の選別ポイントはやはり「ヤニつぼ」です。
これをそのままに板材に作ってしまうと、必ずヤニが流れ出し、ひどくべたつき、床にしろ天井にしろとても厄介なことになります。

この時点でヤニつぼを発見し、可能なものは取り除くなどの処理を行います。

これはヤニつぼを、欠き取り→埋める パーツだそうです。
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専用のドリルのようなドイツ製の機械で、このような形状に欠き取るそうな。
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おもしろいです。

カラマツは人工乾燥させると、非常に節が抜けやすくなるのに長い間悩まされてきたそうです。
いい方法はないかと探し続けた末に、やはりドイツ製の節止め(?)マシーンに出会い導入してからは改善できたとのこと。
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節と板のわずかな隙間にボンドを注入し固定する機械です。

乾いた後超仕上げをすれば、ボンド固定の跡は見えません。
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その後用途によって、本実や相决りの加工をし、裏面に反り止め溝を施し仕上がりです。
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カラマツは、元々原木価格が杉より高い上に、反り・捩れ・ヤニつぼの是正で歩留まりが悪く、杉が90%以上なのに対し、70%に満たないのだそうです。
で、その省いた分のコストを出荷できる製品に載せなくてはならないため(正直っ!)どうしても杉より高価格になってしまう、、、とのこと。ご苦労がありますね〜。

でも、そんなに高価ではないですよ!
イメージとしては杉の1〜2割増し程度。
疵のつき難さと色艶のよさを考えると、充分にお薦めしたい材です。

*歩留まり=原料(素材)の投入量から期待される生産量に対して、実際に得られた製品生産数(量)比率


小林木材さんでは、設計者と組み、27mmの厚板で防火認定を取られたそうです。
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モルタル塗りや耐火ボードの下張りなしに、準防火地域でも板張りを採用できるんですよ!

これは工場の外壁に張られた半割丸太壁。
十数年が経過して、いい色に焼けています。
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雨掛りでも腐れは見られません。
あまりに風情があるので、壁ごと欲しいという人が現れ、半分を譲ったのだそうな(笑)。

その部分に新しく張ったのがこの板壁。
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目透し加工の厚板の縦張り。わざと鉋で仕上げず、ノコ挽きの肌をそのまま生かしたラフ仕上げです。
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塗装も無し。まだ一年も経っていないとのことでしたが、すでに赤味が増してきています。
これは格好いい。是非どこかで採用したくなりました〜。

工場のすぐ近くには、小林木材さん自社のモデルハウスがあります。
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あいにく都合で中は見られなかったのですが、総カラマツ造りの力作です。

構造材も板材も造作材も建具も、全てがカラマツ。
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構造材の扱いは興味のあるところですが…。
小屋は登り梁のようでした。

カーポート床はカラマツ小径木の木レンガ埋め込み。
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玄関ドアもしかり。
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最後に森を案内いただきました。

杉・桧の人工林には何度となく出かけていますが、カラマツ林は違います。明るさが。
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カラマツは針葉樹の中では唯一の落葉樹種。
「落葉松」とも書かれるくらいです。
冬の前にすっかり葉が落ち、
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今は新緑です。
そのため常緑の杉や桧の森に比べて明るく、下草もちゃんと生えています。

ちなみにこれが杉林。
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カラマツの捩れ、と散々書いてきましたが、それは立ち木を見てもはっきりわかります。
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幹肌が巻き上がっているのが見えますね。


小林専務がおっしゃるには、この後刈り時を迎えた40年生のカラマツがどんどん切られ、供給が増えていくとのこと。では、それと共にカラマツの無垢板がどんどん生産されるかというとそうもいかないと。

合板会社の買い占め幅が伸びているだそうです。
近年合板も国産材を原料にとの方針が浸透してきて、それには杉だけでなくカラマツや北海道のトドマツが欠かせないとのこと。
合板は表面に用いる材の強度が大事で、軟らかい杉では不足なため堅い松と組み合わせる必要があるのだそうです…。

しかし、やはり無垢で使うのが木づかいのあるべき姿のはず。
まずは無垢板供給に量を割いて、残りを合板に使うというセオリーを、日本の建築会は大事にしてほしいと思います。
カラマツに限らず。

それには「使いたい」「無垢でなければ」との声を川下の我々が上げ続けることが必要ですよね。

posted by katsumi at 19:53| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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