住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2012年10月15日

「これからのリフォーム・中古住宅がわかる本」

という、長い名前の雑誌のご紹介です。

住宅業界新聞「新建ハウジング」から発刊された工務店さんや住宅会社、設計者向けの本です。

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表紙写真にも採用!

リフォームの際の設計提案や建主さんとのやり取りについて、今年手がけたさいたま市のリフォーム事例について、10ページに渡り詳しく取り上げていただいています。

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ライターの大菅力さん(元・建築知識編集長)が、入念なインタビューや取材を元に、住宅リフォーム業の成功事例として書いてくれています。

機会があればご一読を!

posted by katsumi at 17:32| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

狭くて心地よい

ご無沙汰していましたあせあせ(飛び散る汗)
もう止めたんだろうか、と思われていたかも。
元気に生きてはいました。
気を取り直して、久しぶりの更新ですダッシュ(走り出すさま)


「狭くて心地よい」

限られた○○のなかでつくらなければならないといった制約は、住まいづくりだけの話ではないと思いますが、、、
コスト、期間、材料、高さ、面積などなど、これらは制約でありながら建主さんの要望と共に課される大切な与条件です。
制約の中で最大限にできることを探っていく作業は設計の醍醐味。柔軟に、大胆に行きたいと思います。

リフォームではそれが顕著です。
既にある空間ボリュームの中で、何かを除いたり加えたり変えたりして、機能も心地よさも以前より向上させることに知恵を絞ります。

中でも、普通に考えると狭くて片付かない<Xペースを、狭さを感じさせずかつ役に立つ空間に変身させられれば、リフォームの「やってよかった!」につながります。

わが家の子ども部屋のリフォームの話は、以前にも「姉妹のデスク」として書きましたが、まさにコンセプトは上記のこと。

当初から7.5畳の部屋の中央に2段ベッドを置き左右に分割し、姉妹それぞれで使っていました。
ベッドと通路部分を除くと一人分のスペースは細長の2畳ほど。
狭い上に子どもの細々とした持ち物を納める棚や机は収納力不足で、いつも足の踏み場もない状態でしたが…。

晴/朋.jpg
これを解決したのが、造り付けのデスクと本棚でした。

壁の高さと長さを最大限利用し立体的な収納を作ってもらったことで、物が片付き、部屋に本人の居場所ができました。
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玄関に続く廊下を取り込みリビングを広げるリフォームをよく行いますが、その場合玄関の面積は概ね小さくなってしまいます。

以前は広さがあることで、物を置いたままにしていても不自由しませんでしたが…
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狭くなった玄関を少しでも広く使いやすくするためには、、、
やはり、鍵は収納です。
敢えて更に収納に面積を割いてでもも、靴、スリッパ、傘、コートなど出しっぱなしにせず済むよう計画します。
横長だった窓を縦長に変えることで、左右に天井までの収納を設けることができます。
池A.jpg
窓下には、ベンチ、手摺を設け、ベンチの板を捲ればスリッパ収納です。
収納と土間床の間にスペースを取ることで、普段使いの靴の置場に当てます。
狭いけれどいつもすっきりとした、感じのよい玄関のできあがりです。



「7.5畳の左右分割」では、狭さ克服のためもっと積極的に造り込んだ例があります。

左右の仕切りは、天井までの高さの手持ち洋服入れを互い違いに置いて区切っています。

収納を含め3畳強の東の部屋。
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既存のベッドを置いたら残りの床はわずかです。

その分コーナーを利用した二つのデスクと本棚を造り付け。
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少しの隙間を利用して、天井までのCD棚。
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物を厳選して少ししか持たないようにしている住み手の暮らしぶりもさすがですが。

西の部屋は少し大きく、それでも4畳強。
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押入だった部分をオープンにし、ロフトベッドを造り付けています。

その下はコの字型に設えた本棚。
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デスク廻りにも無駄なく棚を仕込んで、空間を余すところなく利用。
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どちらも、狭いけれど住み手の身体感覚にフィットする、心地よい空間になっています!



最後にご紹介するのは、更に上を行く、究極のミニマム空間です。


上吊りのパソコン用デスク兼食卓。
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必要な機器類もコンパクトに天井・壁に納められ。
夜間は、デスク下奥の収納ケースをどけて座の部分がベッドになるという展開です。

背面に回り込むと、キッチンです。
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調理台と電子レンジがコンパクトに納まり、折りたたみ式のテーブルと椅子も定位置を持っています。
調理道具や食器も充実していそう…。

お気付きでしょうか?

そうです。
このミニマム空間は車の中。
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野生動植物の観察や声の録音がご趣味のIさんの愛車「ホームレスカー」(ご本人いわく)です。
このようにトランクドアを上げれば、雨をしのげるダイニングスペースにもなる仕掛け。

パッと見では分らない工夫がまだまだあると思いますが、本当によく考えられています。

普段のお住まいでの暮らしと、野外のテントでのキャンプと、その両方から培った要不要が組み込まれ、とびきりの快適空間が実現されているのがわかります。


スペースは、広ければいいというものではありません。
何がどこにあるかわからないほど物に埋もれた広い家が少なくない今の世の中。
小さな空間での、こざっぱりした気持ちのよい暮らしに目を向けていただきたいものです!
posted by katsumi at 04:30| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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