住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2012年07月23日

大工工事@小川町の家 その2

ここ小川の家では、床は1階も2階も杉板張りです。

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2階は 上小節・白太・板目・15mm・@110 の明るくやさしい雰囲気。
鳥取の智頭杉です。

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1階は 節・赤味勝ち・30mm・@135 の力強い雰囲気。
地元ときがわ材。

同じ杉でもがらりと雰囲気は異なります。

玄関のほんの1坪弱のスペースには桧板を。
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立てかけて見て、並べ方を検討中。

その玄関。
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30mmの厚みを強調するため、このように木口を見せて使います。
実が見えないって?
そう、雇い実を隠して使っているのです!

こちらは、和室のとこの間(風)スペースの地板を製作中。
長さ9尺づかいの桧の厚板を幅はぎしているところ。
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節の少ない目の積んだ材で、これも、棟梁が取り置いてあった材です!

12尺(2間)板のうち9尺を使うので、3尺が余ります。
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これを2階の洗面台のカウンターに。
桧の洗面台、贅沢ですね〜。
ここにベッセル式のボウルが載ります。

和室には、取り壊した家で使われていた欄間を再使用することに。
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下の、松の彫り物の方を使うことになりました。
薬品で洗いをかけ、白木とまではいきませんが、よい色に仕上がっています。
posted by katsumi at 12:21| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大工工事@小川町の家 その1

小屋組みなど構造材の露わしは控えめな小川の家ですが、床・壁・天井の板張り、広幅の枠材、カウンターや家具など、無垢の木をふんだんに使う納まりが多く、いわゆる「造作工事」満載の建物です。

棟梁は、これまで北浦和の家、西新井の家と手がけていただいた鈴木棟梁。

材木の調達と選定、木取りとその納め方については、並々ならぬこだわりの持ち主です!

その妥協無き姿勢に、打合せの度に恐れ入ってしまうほどドコモ提供

部屋ごとの、材の色見や木目のバランスを重んじ、異なる樹種の取り合わせにはことさら神経を使っています!

その大工工事も終盤となってきました。
以下、写真にて進捗をご紹介。

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吹抜用の通路(キャットウォークと呼ぶには幅広なので!)を下から見上げ。
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杉材は桧や松に比べ強度が低め。スノコの材せいを余り大きくしない代わりに密に配置。
上から見ると赤味がち、下からは白で。


ジャングルのような様子、いったい何?と思いますよね。
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コンクリートスラブの支保工ではありませんよ(笑)。
張り上げた天井板の接着剤が乾くまで支える、つっかえ棒です。

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天井裏から見るとこんな感じ。
野縁下端に天井板の働き@で小幅板を打ち、それに隠し釘と接着剤で留め付けています。
和の様式を強調したくなかったので、竿縁無しにし接着剤併用となりました。

吹き抜けの天井なので、下から見るとこんな感じ。
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尺板ですから、幅30cm! 秋田杉のむく板で中杢板です! 
自分が設計した建物で、こういった材が使えたのは初めてのこと。
棟梁が長年の間に収集していた良材を、奥の奥から引っ張り出してきて、使ってくれました!

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吹き抜けよりも更に広幅なのがこちらの尺1寸板。働き33cmです。
和室の舟底天井に張っていただきました。
中杢部分は赤味の板目、側は白太の柾目です。
化粧棟木は、北山杉の磨き丸太2寸5分。

仕様書にこういった材を想定し「秋田杉t=7.5 @330 中杢 源平」などと書こうものなら、いったいいくらの見積書が上がってくるか想像がつかないほど、高級な仕様です。
今、和室の天井といえば、ちょっとした座敷でも突き板が当たり前。こういった無垢板は生産自体が希少なはず。
建主さんは幸運でした。



posted by katsumi at 11:39| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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