住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2012年02月23日

一年を経て

リフォーム工事後一年が経つ二つの住まいを、時を前後して訪ねました。

何やかやと用事ができて竣工後間を置かず行き来することが多いなか、この2軒はそういうこともなく一年が過ぎていたので、不具合などないか様子を伺うための訪問でした。

HP内実例紹介ページの竣工直後写真↓
K邸http://www015.upp.so-net.ne.jp/nook/sub08-8.htm
F邸http://www015.upp.so-net.ne.jp/nook/sub08-9.htm

・生活動線や収納を見直した間取り変更
・窓の断熱化
・床や壁など内装を木と漆喰に
・耐震化

が双方に共通するリフォーム項目でしたが、おかげで至極快適に生活いただいているとのことでした。



二軒とも大きな問題箇所は無し。

が、どちらの家でも、自然素材の性質に由来する故障が見られました。

K邸では薄塗り仕上げの壁シックイが、入隅や木部との取り合い部分で何箇所かに亀裂が見られました。
F邸では、杉の床板が夏期に膨張して床下収納の蓋が開けづらくなる、無垢板で作製した玄関扉に多少の反りが生じ隙間風を感じるなど。

時期をみて、改めて補修に伺うこととなりました。

K邸対面カウンター上の飾り棚。ここにもシックイの亀裂が。
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キッチン脇の板張り部分。乾燥による板の収縮が少〜し見られます。
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反対にF邸の床板は、、、
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この乾燥した時期においてこれほど目地に隙間が無いと言うことは、夏期の湿潤な時期には膨張によるせり上がりが予想されます。

こちらの建具は全く狂い無し。
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召し合わせがピシッと決まっています。


ちょっとした引出しレールのひっかかりや、引戸開閉時の擦れもありましたが、同行いただいた工務店の監督さんがその場で調整。これらはすぐに改善できました。
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監督さん愛用の、台が赤樫の建具用鉋。年季が入ってます!
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F邸では、屋根の太陽光発電パネルが稼動中でした。
↓モニター
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この日は晴天で、発電量はこのすぐ後に5.3kwにまで達しました。
合計5.4kwが最大ですから、ほぼフル発電に近い!

冬期の太陽角度に合った勾配に架け替えた屋根のなせる業ですね!
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新しい暮らしがスタートし、季節が一巡りしてからのこういった点検は大切ですね。

重要な不具合が起こっていないかを、住み手・設計者・施工者が一緒になって確認する機会であることが第一の目的ですが、住み手の方にとっては、わざわざ修理に来てもらうほどでは無いと思うようなささやかな故障の改善や、使い勝手や手入れのことで疑問や不安に感じていることを話題にする機会ともなります。

また我々つくり手側にとってのメリットもあります。

一年後の状態を見ることで、早い段階で起こってくる経年の変化や、施工上弱点になりやすい箇所の再確認ができます。

また、住み手の方が暮らしてみた上での諸々を伺うことで、それまで気付かなかった使い勝手上のポイントなどが見えてきて、次に生かす材料を得られることもあります。


そして、三者は住まいを通して長いお付き合いになるわけですから、その関係づくりの次なる一歩でもありますね。


そうそう、K邸ではちょっとしたサプライズがありました。

本棚に飾ってある小さな作品を、Kさんが大事そうに取り出して見せてくれました。
お友達が贈ってくださったというお手製の刺繍画です。
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そうです、K邸のファサードを刺繍で描いてくれているのです!

お友達がこの家の玄関廻りの設えをいたく気に入ってくださっており、作製されたのだそうな。
斜めの壁やパーゴラを適度にデフォルメしながら表現されており、とても素敵です!
一針一針に込めたお友達の気持ちが伝わってきて、私まで心があったかくなる出来事でした。
posted by katsumi at 03:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月16日

早々と…確定申告

アトリエ・ヌックの看板娘マーニャです。
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きょうは朝からK税理士さんが来てました。

おとーさんとおかーさんは、税理士さんの指導の元、午前中にみっちり2時間会計のお仕事をしてました。

会計ソフト「弥生会計」で付けておいた帳簿の、経費の扱い等をチェックしてもらうのに、あっちの書類をひっくり返し、こっちのデータを探したりと、おおわらわ。

でも決算書なるものが出来上がり、、、

引き続き、国税局ホームページの申告書作成コーナーで、一気に申告書まで作っちゃってました〜。
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おかーさんは早速西川口税務署に提出に出かけました。
所得税の確定申告期間は2月16日〜3月15日までとされてるけど、それより前でも税務署は受け付けてくれるんだってさ。
空いていて、並ぶことも無くあっという間に受付終了だったって。

せっかちなK税理士さんにつられて、テキパキ進めてよかったね〜。
おかーさん「このスッキリ感晴れ、自営業の人にはわかってもらえるはず」って。
実は今年は少し還付があるらしいよ。
高級ネコ缶買ってくれるかな揺れるハート

皆さんも混まないうちにお早めにね!
e-taxだから関係無いって?!
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posted by katsumi at 01:52| 埼玉 ☔| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

スケルトンリフォーム工事・経過A

昨年末から進めているスケルトンリフォーム工事の、3回目のリポートです。

間仕切りの区画が出来、引戸の敷居が入った後、床板張りが行われました。
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捨張り合板の下にある根太(床組みの部材)に、杉の縁甲板を一枚一枚留め付けて行きます。
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床材は、張り終えたそばからすぐに養生です。
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建築で言う養生とは「保護」のこと。
出来上がった仕上げが工事の完了までにキズついたりすることの無いよう護るものです。

特に床は続く作業で踏まずには済まない箇所なので、丁寧に頑丈に行う必要があります。
擦り疵防止の保護シートを敷いた上に、合板を敷き詰めるダブル方式が当麻工務店のこだわりのようです。

養生の方法もそれぞれの大工さんで流儀があるのです。


ユニットバスも設置されました。
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断熱仕様の浴槽の裏側。発泡スチロールですっぽりと覆われている「魔法瓶浴槽」です。
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エプロンや壁パネル部分にも断熱を施す「断熱セット」をオプション選択しています。


窓の敷居や、
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玄関ドア廻りの枠や、上がり框も付きました。
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小上り形式の畳コーナーも組まれ、
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その下を利用する、引出しが納まる部分の造作も完了。
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そして、壁断熱のセルロースファイバー吹込みも終了です。
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いつものようにパンパンの張り具合!
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窓上の長〜い板は、飾り棚。


次のステップは天井張り。
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このリビング・ダイニングは天井も壁と同じ漆喰仕上げの予定です。
天井はより剥がれの起こり難い石膏ボード「ラスボード」を下地に使います。

天井断熱の吹き込み作業用開口を残して張り上げています。
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畳コーナーを仕切るためのカーテンボックスの溝が見えます。


だんだん形になって来ました!
この後枠内の採寸をして、山田建具さんが木製建具の製作開始です。
お楽しみに〜。









posted by katsumi at 11:49| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

今冬もゆずジャム

この冬もゆずジャムをと思っていたのに、年末に肝心のゆず(旬は12月)を入手し忘れていました。

もう一月も終わりになってから、諦めきれずにダメモトと皆さんに声をかけていたところ、、、

以前からこのブログにも登場いただいている、建具・家具作家見習い中(?)の大島さんから、実家の庭にまだあるかもとの朗報が。

晩生種なのでしょうか、まだ傷まずに残っていた貴重なゆずを、たくさん分けてくださいました!
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約1.5kg全部をジャムに。
昨年もリポートしましたが、私のゆずジャムは皮の内側の白い部分は取り除いてしまう作り方です。

その方が日持ちするとのことなので。
千切りにした皮と果汁と種を使って作るのですが、何しろ手間がかかる〜。
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ジャムの中ではもっとも面倒な部類ですねふらふら


大島さんからはオーガニック甘夏もいただいたので、これもジャムに。
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こちらはたっぷり果汁が取れました。
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合せて9瓶が完成
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濃い色の方が甘夏ジャム。
きび砂糖を使ったので、仕上がりはブラウン色。
ゆずより皮がしっかりしているので、歯応えが残りました。

ゆずの方は果汁が少なめだったので、水を加えました。
種まわりのペクチンを甘夏ジャムと分け合ったら、ちょっと不足。
かなり緩めのジャムに仕上がりました。
が、味はvery good! 雑味のない美味しいジャムです手(チョキ)


ゆずは、生産・消費とも日本が世界一なのだそうです。
様々な料理を薬味として引き立て、いろんなお菓子に使われ、お風呂にも、、、。
醤油などをかけて、皮をそのまま食す食べ方もあるようです!
ゆずっ、エライ!
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posted by katsumi at 18:13| 埼玉 ☔| Comment(0) | 食べる・飲む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

西新井の家

寒さ極まれり、といった感がありますねもうやだ〜(悲しい顔)

この寒い中でも現場で淡々と作業を進める職人さんたちには、本当に頭が下がります。
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現場で使う水を温めるヒーターがバケツにセットされており、湯煎されてる缶コーヒー。
この装置、「投げ込みヒーター」というのだそうな。現場で唯一の暖ですね。

室内でストーブを前に図面を描いている我々が「さむい」を連呼していたらバチが当たりそう。


暮れに描いた記事「ロフト床のつくり方」で、工事途中を紹介した西新井の家ですが、3月の竣工に向け一歩一歩前進しています。

暮れからここまでの経過を写真にてご紹介カチンコ

《外壁編》
塗り材料を持たせる役割の「木摺板」が全面に張られている状態でした。
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そこへ塗り壁専用の防水紙を張ります。
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水は通さないが、湿気は通す(壁体内に湿気を留めないためには大切な要素!)という、優れた製品です。
先付けのバルコニー用ブラケットが見えてますね。

次の工程は「ラス網張り」です。
ラス網とは、壁塗り材が剥がれ落ちないよう、しっかりと木摺にくっつけておくための金網です。
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これは波ラスと言って、網が立体的に織られているもの。
平ラスに比べ、塗り材が十分にまといつくことが出来るので、厚塗りでも剥落し難い網です。

外壁材料は、お馴染み「そとん壁」。
s-IMG_5213.jpg(photo/qualis)
火山灰のシラスが原料の、呼吸する外壁材です。

まずは下塗り。
出隅部分の補強材を、下塗り材で塗り固定するところから。
s-s-IMG_5211.jpg(photo/qualis)

そして全面に下塗り。
s-IMG_5216_edited-1.jpg(photo/qualis)
そとん壁の場合は、下塗りといってもモルタルは使いません。
着色をしていない上塗りと同質のそとん壁を用います。
この状態で、少し養生期間を置いて、上塗りに進みます。


《内部編》
断熱(セルロースファイバー吹込み)をはじめに行う部位は、屋根です。
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併せてロフト部分の妻壁だけは同時に行っています。
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窓枠や出入口の鴨居敷居など、枠材の加工をする棟梁
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天井形状が組み上がり、収納のフレームも出来てきています。
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並行して壁の下地づくりが行われます。
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セルロースファイバーを高圧で吹き込むことを想定し、その後に張る石膏ボードの孕みを防ぐため、胴縁(間柱の間の横材)が細かく入れてあります。

間仕切り部分の下地組みも。
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ロフトからリビングを見下ろす○穴を穿つ壁

2階は先行して床板が張られました。
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この、赤松の15mm板を張っています。
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ちなみに1階は赤松の30mm板。
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目の積んだ良材です。

2m70cmの造り付けデスクを据付。
s-120121_1549~01.jpg(photo/qualis)
棟梁が2枚で接いだ広幅の無垢板天板は、存在感たっぷり。
3人のお子さんが並んで使う、かな?!

腰に帯状に張られている布は、電磁波シールドシート。
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これの説明は後日また。モータースポーツ


壁のセルロースファイバー吹込み用シート張り。
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通常はCF業者の仕事ですが、他部材との納まりの関係上一斉に終えることができなかったため、ここでは大工さんが施工。手馴れたモノ!


そして、床の吹き込みと同時に壁の吹き込みも。
s-IMG_5200.jpg(photo/qualis)


このあと、1階の床張り、階段製作へと進みます。

書き連ねてみましたが、実はこういった工事の進み方は、意外にも現場、現場で同じではないものなのです。

敷地の狭さに由来する資材置きスペースや搬入の制約、その現場特有の工法、監督さんや大工さんの流儀、他の職方さんのスケジュールの関係など、段取りを左右する事柄は多岐に渡ります。

それぞれの現場で合理的に手戻りなく、しかも完成度の高い工事を行うには、折々で機智に富んだ手配の判断が必要になってきます。

なかなか目には見えてこない部分ですが、つくり手にとっては、そんなところも現場運営の醍醐味なのでしょう。ぴかぴか(新しい)





posted by katsumi at 02:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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