住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2011年05月31日

戸田の家―基礎工事A

戸田の家、@に続き基礎工事の紹介です。

■立上り型枠
ベタ基礎の、ベース部分が打ちあがったので、次の工程は立上り部分の型枠組です。
既に配筋はなされているので、その両脇に型枠を配置して行きます。
立上り型枠―全景.jpg

立上り型枠―近景.jpg


型枠の内法幅=基礎の厚みとなります。
設計どおりの厚みが確保されているか、鉄筋との関係に偏りが無いか、鉄筋に被るコンクリートの厚みで下限値をクリアしているか、などをこの段階でチェックします。
立上り型枠―幅確認.jpg

人通口部分。
メンテナンスなどで床下に人が入ることを想定し、基礎の各区画を行き来できるように設けるのが人通口です。
木がセットされている部分がそれで、この部分では基礎の立ち上りが途切れることになります。
構造的には弱点となりやすいため、応力の小さい区画の端部分に配置するようにしています。
立上り型枠―人通行.jpg

立上り部分を貫通する排水管のために、予め穴をセットしておく「スリーブ入れ」。
給排水設備図を元に位置のチェック。
鉄筋との離れなども確認。
立上り型枠―排水管スリーブ.jpg


■立上りコンクリート打ち
型枠が組みあがった後コンクリート打設前に、ホールダウン金物とアンカーボルトをセットします。

アンカーボルト
立上り型枠―アンカーボルト.jpg

アンカーボルトは型枠のスペーサーにセットできるようになっており、より大きな引抜力を負担するホールダウン金物には、専用のセット部品を用います。

柱位置・土台継手や大引がかかる位置を考慮し、ボルト位置を図面で指示しています。そのとおりにセットされているかチェック。
立上りコンクリート打ち―ボルト設置.jpg

コンクリートの呼び強度、配合値は前回のベース部同様。
打設高さは、型枠内に貼り付けておくマグネットを目安に打ち込みます。
立上りコンクリート打ち.jpg

基礎立上りの上端は、土台敷きの関係から、きちんと水平が確保され平滑でなくてはなりません。
コンクリート打設は実際の天端より1cm低めに打ち、あと1cm分はコンクリートが固まりきらないタイミングを見て、専用セメントを足して水平に均します。

そのための正確な高さをデジタル水平器を使って出している作業。
立上りコンクリート打ち―天端レベル出し.jpg








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2011年05月27日

土壌汚染調査

地盤の強度調査は一般化してきていますが、土の汚染を気にされたことはありますか?
今回建主さんが希望されて、「土壌汚染簡易調査」なるものを専門会社に依頼しました。

依頼先は、住宅分野の地盤調査・補強工事で知られるジオテック株式会社です。
環境事業部という部署があり、健康に被害を及ぼすような土壌汚染が無いかを調査し、問題があれば対処方法の提案をして、更には工事の斡旋も行っているそうです。

s-DSCN1755.jpg

土壌汚染とは、地面に浸透した有害物質が地質を汚染することで、人の健康リスクの観点から、環境省により特定有害物質の基準値が設定されています。

「含有量基準」が直接摂取のリスクを想定したもの、「溶出量基準」は地下水摂取の際のリスクを想定した基準です。今回は地下水摂取は想定外なので、含有量基準に照らす調査のみ行うことになります。

直接摂取のリスクとは、人が直接手で触れ皮膚に接触したり、土壌が口に入ってしまう、或いは土ぼこりとして吸い込むなどです。
大人より、砂遊びなどをする子どもへの影響が心配される分野です。

現地での調査に先立ってまずは「資料調査」が行われます。
登記簿、古地図を調査し、役所へのヒアリングなどからその土地の履歴を調べます。
メッキ工場やガソリンスタンドなど、有害物質を取り扱う施設があったかどうかで、土壌汚染の可能性を推察することができるとのこと。

現地での土壌調査は表層部を対称にしたものと、深層部を対称にしたものがあります。
第一段階としては表層部の調査で、表土(50cm)の土壌や土壌ガスのサンプリングを行います。

検査場に持ち帰り化学分析を行った結果、基準値を超える土壌汚染の存在がわかれば、ボーリング調査や簡易井戸による地下水調査など、より詳細な第二段階の調査に進むことになります。

s-scan-20110527055009-0000.jpg


表層の含有量調査の対象となる物質は、以下@9種類の重金属、A6種類の農薬とダイオキシン、土壌ガスではB11種類の揮発性有機化合物だそうです。

@重金属
カドミウム、六価クロム、シアン、総水銀、セレン、鉛、砒素、ふっ素、ホウ素

A農薬
アルキル水銀、シマジン、チウラム、チオベンカルプ、有機りん化合物、PCB

B揮発性有機化合物
四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,3−ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン

@ABで採取・分析方法が異なり、それぞれ調査費用が設定されています。
今回は地歴で金属工場の存在がわかっていたので、@とBを行っていただきました。

s-scan-20110527054547-0000.jpg

s-scan-20110527054737-0000.jpg


結果は、1種類の重金属で少し高めの数値が出たほかは、すべて基準値を下回りました。
で報告によると、この物質の検出は住宅の敷地でよく見られる結果であるとのこと。
造成や建物解体を行った土地では、レベル調整のため土を外部から搬入しますが、その盛り土に含まれていることが少なくない物質なのだそうな。

そのため濃度もそれほど高くなく、危惧していた昔の工場から出たものではないと考察をいただきました。

そう広くない敷地のため大した量ではないものの、地業・基礎工事を行う段階で、建物回りの空地となる部分の表土を交換することにしました。



ところで、
土壌汚染と言えば、この時期誰しも頭に浮かぶのが放射能汚染のことです。
ジオテックの技術者の方におたずねしたところ、調査は難しいのだそうです。

特別な分析設備が必要なことと、検出した数値を照らす環境省の基準値が「特定有害物質」のように設けられていないため、調査会社としてのジャッジができないのだそうな。

いかに放射能汚染というのもが想定されずに、原発の推進だけが行われてきたのかが、こういったところでもわかりますね。
posted by katsumi at 10:42| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月25日

戸田の家―構造材確認

柱・梁が加工場に入ったとのことで、飯能まで材の確認に行ってきました。
材は飯能の西川材をメインに、すべて関東の杉材です。

こちらが梁材。
幅は全て4寸、胴差せいは6寸、他はスパンに応じて何種かです。
s-DSCN1691.jpg

2階小屋の牛梁は、タイコ梁としています。
真っ直ぐの美しい材。
人工乾燥材ですが、中温度乾燥のため、杉本来の色味が失われておらず、内部割れもありません。
s-DSCN1696.jpg

含水率測定はしていませんが、それほど乾ききってはいません。
ある程度の変形を見込んで、設計梁せいを末口300mmに設定していましたが、現物はさらに上端を平らに落として310mmありましたから十分な大きさです。
s-DSCN1690.jpg


大壁部分に配される見え隠れの柱。
s-DSCN1703.jpg
4寸角で背割りはしていません。
昨年秋の伐採の天乾材ですので、ある程度の変形が予想されます。
こういった材に背割りを入れると大きく開いてしまい、あちこちで壁をゆがませる心配があります。

真壁部分に露われる見えがかりの柱。
s-DSCN1708.jpg
こちらは表面割れを防ぐため、背割りを施しています。
中には表面に節の見えない四方無地材も。
2階リビングの一番目に入りやすい場所に使っていただきます。


今回も加工はプレカットと手刻み併用の、ハイブリット(?)方式です。
うちで描いた伏図を元に、工場の方で起こしていただいたプレカット図は、みっちりチェック済み。
来週の加工開始を前に金物の位置や、手刻み部分との取り合いのことなど最終打ち合わせをおこないました。
s-DSCN1688.jpg
posted by katsumi at 15:44| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

小学校運動会

土曜、娘Aの入学して初めての運動会がありました。
戸田市の小学校では、数年前に2学期制を導入してから、運動会が秋ではなくこの時期に開催されるようになりました。

生徒数が1000人を超えるマンモス校のため、行事の中でも全学年の父兄が集まる運動会は、まさにものすごい人出です。
s-DSC01280.jpg


それにしても、運動会の父兄の観戦熱にはいつも圧倒されます。
子どもの勇姿をベストポジションで見れて、更には日影の心地よい待機スペースを得るためにと、場所取りに早朝から行列を作るのです!

今年もあるママ友は「パパが5時半に並んだら既に70番目だった〜」と悔しがっていました。

そういうことに対しダメダメのわが家では…、
トラックから遠く離れた木陰のスペースにひっそりと陣取りました。
s-画像 008.jpg


何しろ生徒数1000人ですから、わが子の出番などほんの少し。
それ以外は、友人家族とお喋りし、読書し、昼寝し…といった、緩ーい時間を過ごすことになります。

娘Aは、保育園のときとは違う大規模な運動会に少し気圧され気味。
何しろ入学してまだ一月半の一年生たちは、楽しむというよりこなすのに精一杯という感じでした。
s-DSC01415.jpg

s-DSC01468.jpg



さてさてわが家のお弁当は…、
ジャーン、私が張り切って作ったオープンサンドイッチとピクルスです!
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が家族からは冷たい視線。
「やっぱ運動会の弁当は、おにぎりかいなり寿司でしょ!」と娘@
「からあげ、食べたかったよ〜」と娘A
「…。」とA


posted by katsumi at 02:08| 埼玉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

戸田の家―基礎工事@

配筋、瑕疵担保検査、ベース型枠、ベースコン打を、天気に恵まれたこともあり、3日間で効率よく終わらせることができました。

■「配筋」とは基礎の鉄筋組み作業のことです。
s-配筋@.jpg

ベタ基礎のベース(水平)部分と、立ち上がり(垂直)部分を併せて組み上げます。
s-配筋C.jpg


ここでは、組み上がった状態でチェックする項目が諸々あります。

・まずは鉄筋が指定の種類・太さであること
・立ち上がり配筋の平面位置の確認
・配筋同士の間隔
・定着長さ・継手長さの確認
・ベース筋のかぶり厚さの確認

s-配筋A.jpgs-配筋B.jpg


これらが図面の指定通りに施工されているか、基礎の強度に直結する部分なので、次の工程に進む前に必ず確認が必要です。

今回も、いつもお願いしている基礎やさんは心得たもので、抜かりなくできていました。
ちなみに、基礎の設計内容は構造計算(許容応力度計算)に基づいたものです。


■瑕疵担保検査
2009年に施行された瑕疵担保履行法により、戸建新築工事では基礎の配筋完了時と耐力壁の設置完了時に、保険法人が指定した検査会社の現場検査を受けなければなりません。


我々が既に昨日行ったことと同じようなチェック項目を検査員の方が見ています。何の問題指摘もなく終了。
s-瑕疵担保検査@.jpg

今回の保険会社は「日本住宅保証検査機構」=JIOさんでした。
s-瑕疵担保検査A.jpg


■ベース型枠とスリーブ入れ
ベース部分のコンクリートを打つための鋼製型枠設置です。

ここはベランダ独立柱を支える張出し部分の基礎。
s-型枠@.jpg


型枠は、コンクリートと接する面に剥離材を塗布してから設置します。
s-型枠A.jpg


型枠が設置された状態で、鉄筋との離れ寸法を確認。
これがいわゆるコンクリートの「被り厚さ」となるわけで、必ずチェックする部分です。

設備屋さんもこの段階で作業。
s-型枠B.jpg
「スリーブ入れ」と言って、給排水の床下配管が基礎を貫通する穴を予め作っておく作業です。



■ベース部分のコンクリート打ち
ポンプ車が準備を終えた頃、コンクリートミキサー車が到着です。
s-コンクリート打@.jpg

今回は川口の生コン工場から。
呼び強度はFc24・スランプ18cm・水セメント比56%です。
s-コンクリート打A.jpg


高く伸ばしたクレーンから下がるホースの先端を作業員が抱え、奥から順にコンクリートを打っていきます。
s-コンクリート打B.jpg
s-コンクリート打C.jpg


流しいれたコンクリートを均すため、作業員は中4名、外から2名。

均した後は、すぐに表面を平滑に仕上げて行きます。
s-コンクリート打D.jpg


もう最後の部分。きれいに打てました。
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この後、コンクリートが乾くのを待って、立ち上がり型枠の設置→立ち上がりのコンクリート打ちへと進みます。
posted by katsumi at 07:04| 埼玉 ☔| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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