住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2011年02月28日

リフォーム住宅見学会

昨年末リフォーム工事が完成したお住まいの見学会を催し、10余名の方にお越しいただきました。

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建主さんは、年末ギリギリに仮住まいから戻られ、新しい生活がもうすぐ2ヶ月というところです。

屋根の架け替えがあったものの、外壁は部分的な改修だったので、外観の変化はあまり感じないのですが、内部は間取り変更も行い大胆なイメージチェンジのリフォームでした。

建主さん夫妻は5年越しで暖めてきたリフォームの夢が実現にこぎつけ、とても積極的に設計・施工に関わられました。

建築に明るく研究熱心で、こだわりを捨てず、ひとつひとつの課題を、我々設計者と工事を担当いただいた東成建設・白岩さんと共に、喧々諤々やりながら完成させたリフォームです。

集まった見学者に、ご主人自ら思いのこもったリフォームであったことをお話いただきました。奥様も、素材のこと、間取りのこと、収納のことなど、見学者のどんな質問にもバッチリ答えていただいていたようです。
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各所に収納を散りばめながら、元の玄関ホールや廊下をリビングに取り込んでしまう間取り変更を行ったのですが、そこが実際に使われてうまく機能している様子が確認でき、私も会心の思いでした。
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ひとつ、このリフォームの要所をお伝えしておくと…
それは、階段の架け替えです。

玄関を入り、南から北に向かって上がっていた階段を逆にしました。
それによりキッチンや洗面所からスムーズに2階やベランダにアクセスできるようになり、家事動線がめざましく改善されたのです。
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また、階段下と脇にはクローゼットと飾り棚兼収納も設け、居間・食堂に溢れていた物の置き場所が確保できています。

これに伴い部屋の出入口の変更や耐力壁の移動などが必要になったのですが、奥様の言葉からも、思い切ってやっただけのことはあったと実感しました。

他にも、耐震補強や通風の確保などさまざまな工夫を行っています。
ここでは詳細を紹介できないのが残念ですが、3月1日発売『住宅リフォーム至高ガイド』にはプランも併せて載せていますので、興味のある方はご覧いただければと思います
posted by katsumi at 01:05| 埼玉 ☀| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月25日

照明選び、その前に。

オイコスフォーラムが催す連続セミナー「自然共生建築を求めて」を受講しています。
このセミナーは、東京都市大学の宿谷昌則教授のお話を、3期計15回に渡って伺うものです。
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今回はその10回目で、「照らす―照明システム再考」がテーマでした。
私たちの目が明るさを感じるメカニズム、視神経の働き方を押さえた上で、光の量、明るさ、効率などを表す数値(単位)のこと、白熱灯、蛍光灯、LEDなど電灯照明の発光のしくみのことなど、教わりました。

白熱灯、蛍光灯、LED 
同程度のlm(光束)におけるワット数(消費電力)の違いを測定中
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以下、憶えておきたいと思った4つのことです。

● 照明の発光効率(lm/w)=日射の照度(lx)÷日射エネルギー(w/u)
→投入されたW数に対し、どれだけの明るさが得られるか
直射日光・・・60〜120(lm/w)
天空光・・・・90〜130
白熱灯・・・・10〜20
蛍光灯・・・・60〜80
LED・・・・・60〜85 ★やはり太陽光は高効率!

● 電灯照明の命題は、小さなエクセルギー投入で、大きな光を得ること
→投入されたエクセルギーの多くは消費され、或いは熱となる。残りのわずかな部分が光として使われる。LEDで22%、蛍光灯で18%、白熱灯にいたってはたった12%しか、光として使えていない!
★ よく引き合いに出される推奨照明「10w/u」。これにこだわらず、小さなW数で質の高い照明を目指そう!

● 色温度と明るさに注目
→青白い光は人を安眠に誘うホルモンの「メラトニン」を抑制する物質を作り出す。夜間の照明は色温度の低い、オレンジ系の光を。
→居間の全体照明は50〜100lxでOK。読書場所などは部分的に500lxを確保。
  ★蛍光灯は管内の塗料の色で色温度を調節、LEDは光の三原色R・G・Bで調節

●ソーラー×LED
LEDは半導体の一種で、電気を流すことで光を作るしくみ。光を受けることで電気を作るしくみを持つ太陽光発電はそ逆。この二つを組み合わせることで、発電所からの電気無しで電灯を灯し続けることができる!

★ IKEAの自己完結型テーブルライト。ソーラー×LED
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自転車のライトや、庭園灯でも使われてるよね〜
posted by katsumi at 03:13| 埼玉 ☁| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日

ダース買い

家でのお酒は、もっぱら食事の友です。
醸造酒派で、ウイスキーや焼酎は、いまひとつその美味しさがわかりません〜。
ビール、ワイン、紹興酒が好きですね。
日本酒は合う料理が限られる気がします。

で、近頃気に入って飲んでいる赤ワインがあります。
うちの近所でまともなワインが買えるところというと、あのコーヒーのKALDIなのですが、いろいろ試した中、お手頃価格で美味しかったのがこのAlain Brumont Gascogne Rouge(アラン・ブリュモン・ガスコーニュ・ルージュ)でございました。

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写真のようにチョコとも合いますが、やっぱり食事と一緒がいいです。

ミディアム・ボディで、ブドウはタナ&メルロー。
香りよくまろやかで、毎晩飲んでも飽きない味です!
和の献立でもかまわず飲んでます!

晩御飯のおかずやご飯を全部食卓に並べ終えて、もう席を立たなくてよい状態にしてから、まずはじめにこのワインを口にすると…、ほんとシアワセ。

「これ、おいしいね〜」と言い続けていたら、Aがダースで注文してくれました。
ヤッター!
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心筋梗塞や狭心症の予防効果が高いポリフェノールのなかでも、この地方のタナ種のブドウを使ったものが特によいらしいですよ。とかなんとか。
「おかあさん、またのむの?」と娘Aに言われながらも、聞こえないふりして今晩も美味しくいただきましたとさ。
posted by katsumi at 22:30| 埼玉 ☁| Comment(0) | 食べる・飲む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

ヤマベの木構造

「ヤマベの木構造」

長文ですが、お付き合いを。

ある、木の家づくりを行う会に所属しています。
そこで、林野庁や国交省の助成を受け、県産の天然乾燥杉材を使ったモデル住宅開発のプロジェクトが動いています。

開発に伴い、直接開発に携わるメンバーだけでなく、会所属の設計者なども参加可能な構造勉強会が連続で行われてきました。

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指導は、あの構造家の山辺豊彦さん。
大工塾などとの協働による実験で裏付けられた豊富な理論で、木造軸組構法の問題点やあるべき姿を世に問うておられます。

私も一昨年〜昨年にかけ、「武蔵野の現代民家」なるプロジェクトを開発担当者として手がけ、山辺さんに貴重なアドバイスをたくさんいただきました。

先日の最後の勉強会では、会で行った合板を使わず製材のみで構成した床の耐力実験と、長ホゾ+込栓の引き抜き実験について、結果の解説と今後の生かし方のレクチャーを受けました。

そういえばこのご縁に乗っかり、山辺さんには昨年、女性建築技術者の会企画の4回に渡る構造セミナーをやっていただいたのでした!

「建築知識」とリビングデザインセンターOZONEにも噛んでもらい、毎回60人を超える参加者で大成功で終えることができました。

講義を聴くだけでなく、スウェーデン式サウンディング試験結果を元に地層構成概念図を起こしたり、梁のたわみ算定、柱頭柱脚のN値計算など、その場での演習課題があり、おじさん・おばさん設計者たちが、必死に取り組んだのでした。

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そのセミナーでもテキストとして使用したのが、この「ヤマベの木構造」(エクスナレッジ刊)です。

木構造の中でも、製材を使った軸組構法に的を絞り、これでもかというくらい詳細に書かれている本です。A4版、335ページ!

初めてお目にかかった時に、この付箋を見て「よく勉強してるね〜」とほめていただいたのでした。(ちょっと自慢入ってます〜)
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構造を、地盤・基礎、軸組、耐力壁、水平構面、接合部にカテゴリー分けし、重視しなければならない点は何か、実験に裏付けられた材や接合部、構面の強弱、現場の施工が問題となりやすい点など、豊富な図・表・計算データを駆使して解説されています。

豊富な図や表も、住木センターなどのオフィシャルなデータをそのまま転載しているのでなく、実際の設計で使いやすいように換算してあったり、或いは全くオリジナルに「こんな便利な表があったの?!」というようなものを作成して載せてあるのです!

例えば梁のスパン表では、一般的にはたわみが一定に決められているところが、たわみの大小を確認しながら、梁せいを検討できるようになっている。しかも「ヤング係数と変形角換算表」なる表があり、材寸をそのままに材の強度をあげることで、どのくらいたわみが小さくなるかがわかるようになっているのです!  が、これも一例。

先日の勉強会でも「耐力壁構面間隔と床倍率」なる、4パターンの建物の重さごとの構面間隔と床倍率の相関グラフが、巻末の方の目立たないところに載っているのを教えていただき、びっくりしたのでした!
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とにかく間口広くしかも深い。木構造で悩んだときは、どこかに必ず答えが載っているというスゴイ本なのです。
「構造を人任せにするな!」との先生の強いメッセージが伝わってきます。
木造やってる設計者・大工さんには必携の本ですよ!
posted by katsumi at 15:29| 埼玉 ☀| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月19日

なぜ、セルロースファイバー断熱か その5

セルローズファイバー、デメリットもあります。

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やはり、他の断熱材に比しコスト高だという点でしょうか。
材料自体は、新聞紙が原料ですから、廉価なものです。

しかし、、、施工に手間がかかるのです。
一般的な断熱材は、大工さんが入れていくのが普通ですが、セルローズファイバーの場合は、専門の職人さんが行います。

写真を見るとお分かりいただけるかと思いますが、透湿シートを丹念に張りめぐらし、囲われたコマごとにシートに穴を開け、セルローズファイバーを吹き込んでいく作業です。
1軒当たり、2〜3人で4〜5日を要しますから、ある程度のコストは致し方ないのですが。
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それと、セルローズファイバーは、経年で重みにより沈下することが言われています。
ゆるゆるに吹き込むと、空隙が大きく、その分が長い間で潰れていくのです。
沈下すると、断熱が不連続になってしまうので、断熱性の低下に直結してしまいます。

このデメリットを防ぐには、大きな空気圧で必要以上の空隙を作らないように、ギュウギュウに吹き込む必要があります。
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シートをきつめに張ることも重要で、この辺が信頼のおける実績ある業者さんを選ばなければならない所以です。


あとは、粉塵が意外に難物なことですね。
床や壁はシートで囲われた部分に吹き込むので、それほどひどいことは無いのですが、
天井裏に吹き積もらせる方法を取った場合に、細かいファイバーの粉がもうもうと空中に舞い飛びます。
これをまともに吸い込んだらよいわけはありません。
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作業する人も大変ですし、仕上がったあとにこれが室内に出てこないよう、きちんと塞がなくてはなりません。

なので、天井にスペースの余裕がある場合でも、吹き積もらせる方法は取らず、屋根面にシートを張って吹き込んでもらうようにしています。
posted by katsumi at 05:43| 埼玉 ☀| Comment(0) | 住まいの設計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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