住まい手とつくり手とが一緒になって、家族の幸せのための家づくりをすることをめざします

2008年10月23日

米つくり

忙しさにずっとサボっていたブログ更新です。
今年春から子どもと参加した米作りの話題をひとつ。

地元埼玉の某食育研究会の会員になっています。
この会では毎年米作り体験を催していて、我が家は今年初めて参加しました。
見沼区内の田んぼの持ち主で、食農教育家の萩原さんが指導にあたってくれました。

5月ゴールデンウィーク明けの田植えは、雨の中での作業でした。
田んぼに足を踏み入れると、小さいころのドロ遊びした感覚が蘇ります。
肌寒い空気とは違い、田んぼの水と泥は暖かく、不思議な感じです。

張った糸の前に皆が横一列に並び、左右に手の届く範囲で、3〜4本の苗を束にして、泥に埋め込んでいきます。
何でもやりたがる4歳の娘もいっぱしに作業。「ほら、次のをちょうだい!」と偉そうです。
一列植え終わると、皆で一斉にバック。畦に残ったスタッフが糸を移動し、皆は次の列にかかります。

手持ちの苗が無くなるとどうすると思いますか? 田んぼを出て畦まで取りにもどる? そんなことしたら作業は中断するし、転ぶ人は出るしで大変なことになるでしょう。答えはスロー&キャッチです。「苗くださ〜い!」と叫ぶと畦のメンバーが、「ほら、行くよー」と放ってくれます。子どもたちはきゃあきゃあ言いながら受け取っていました。

水面に頼りなげに並ぶ細い苗。ちゃんと育ってくれるかな〜。



7月の作業は田んぼの草取りです。
5月の田植えからちょうど2ヶ月、稲は腰の高さまで元気に育っていました。
でもよく見ると、田のあちこちに稲とは色や形の違う葉がたくさん見えます。
農薬を使わない田んぼでは、こんなふうにたくさんの雑草が生えてきます。
タイミングが遅かったようで、雑草の根は軟らかい泥の下の堅い土まで達していて、もう引っこ抜くことができないほどに成長しているとのこと。
草を足で踏みつけて、田んぼの中に埋め込んでしまって成長を止める。これがこの日の作業でした。
草が茂っている当たりの稲は育ちが悪く、雑草に養分を取られてしまったのが見て取れます。このままだと、稲穂に実がついても大きくならないとのことでした。
庭の草取りは美観上の理由が大きいけれど、田んぼの草取りは作物を守るための大切な工程です。本当は一度では済まず、もっともシンドイ作業なのです。

田んぼの脇を流れる小さな用水に、たくさんのエビガニ(=ザリガニ)がいました。
萩原さんが用意してくれていた棒切れとタコ糸に、裂きイカをつけてエビガニの近くに垂らすと、面白いほどによく釣れます。
子ども達が雑草踏みより熱中したのは言うまでもありません。



稲刈は9月、田植えからちょうど4ヶ月後です。
7月あんなに青々しかった稲が、今は黄金色に色づきこうべを垂らしています。
足元の水もとうに抜かれ、軟らかく乾いています。
切り取った株を10くらいで束ねては積み上げます。湿らせたワラを5本ほど紐に使います。
鎌はザクッザクッと切れ味よく、気分のよい作業。長袖、長ズボン、帽子に軍手で、たっぷり汗をかきました。

皆で刈るので瞬く間に作業が進み、潜んでいた小さな動物達は一所に追い立てられる格好になりました。カエル、バッタ、カマキリ…みんな大騒ぎのパニック状態です。小さなヘビも這い出てきて、怖いもの知らずのちびっ子に捕まりました。集まってきた子ども達に撫で回されて、ヘビも災難でした。

田んぼから場所を萩原さんの作業庭に移し、束ねた稲をハサ掛けしました。
木の枝に渡した上下2段の竹竿に、稲の束を二股に開き挟みかけていきます。株元を上に穂を下に、これから2週間ほどかけて乾燥させます。



そして先日、収穫祭も。
干し終えた稲穂から、もみを取る脱穀作業には残念ながら参加できませんでした。そしてそのもみから殻を取除く「もみすり」と玄米を白米にする「精米」は萩原さんが済ませてくださっていました。
みんなが作業に関わった田んぼから収穫された無農薬米を、おむすびにして食べよう!ということで収穫祭です。
市営キャンプ場の薪用コンロを借りての作業です。
米を研ぎ、釜に入れ、水を測り入れる・・・小さな子ども達もみな参加しました。
釜は大きなアルミ製の羽釜が3つ。熱源は何だと思いますか? 薪?炭?ガス(笑)?、いえいえ正解は「ワラ」です。

30分間水に浸したお米を鉄製グリルに載せ、火をつけたワラをグリル下に滑り込ませます。強火で燃し、ワラが減るごとに継ぎ足し、きっかり7束が燃えきったところで炊飯終了です。そのまま15分間の蒸らし。

うまく炊けてるかな〜。恐る恐る木蓋を持ち上げると、いい匂いの湯気が立ち上り、ピカピカの飯粒が立っているのが分かります。
羽釜+強火で、本当に美味しく炊けました。



鍋肌にこびりついたおこげには、醤油を垂らししばらく待ちます。少し経ってからしゃもじを当てると、きれいに剥がれました。これもおむすびにしておいしくいただきました。
おこげに醤油の匂いを嗅いだ子ども達は待ちきれず、「お腹すいた〜、早く食べたい!」と大合唱。うちの4歳児も大きなおむすびを2個平らげました。

毎日口にしているご飯。一番身近な食べ物なのに、どうやってできるものなのか今ひとつ解っていませんでした。その一部ですが子どもと共に体験できたことは有益でした。
米という字を分解すると、八・十・八となり、工程に88もの作業があるからだと喩えられるほど、米作りは多くの作業を経ないとならないものなのです。自然と、人間の知恵と労働に支えられた食物を、私たちは主食にしているのだということを強く感じた米作り体験でした。
来年も参加し、米作りの奥深さにまた一歩近づいてみたいと思います。



posted by katsumi at 15:21| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。